初のアカデミー賞主演男優賞

第88回アカデミー賞2016年2月28日にカリフォルニア州ロサンゼルス市ハリウッドのドルビー・シアターで午後5時30分より開始された。過去最多12部門のノミネート作品レヴェナント蘇えりし者でついに初のアカデミー賞主演男優賞を手にしました。
受賞式の彼のスピーチの様子は、過去にない圧倒的なツイート数になり、彼の受賞を世界は祝福しました。受賞すべき人がやっと受賞したことと、彼の素晴らしいスピーチで世界は感動に包まれました。
彼がこれまでに何度もノミネートされながらも逃してきたアカデミー賞。ここで、これまでのノミネート作品を振り返り、レオナルド・ディカプリオの受賞までの長い軌跡を追いたいと思います。
ギルバート・グレイプ

1993年の映画。監督はラッセ・ハルストレム。主演にジョニー・デップ、ジュリエット・ルイスら。アーニー役としてレオナルド・ディカプリオは第66回アカデミー賞(1994年)に助演男優賞にノミネートされるも逃しています。
これが初ノミネート作品となりました。しかしこの作品で彼の好演が注目を浴びます。その後、ロミオ+ジュリエットではベルリン国際映画祭の銀熊賞 (男優賞)を受賞。
彼を一躍スターに押し上げたのは、1997年公開のタイタニックです。現在も未だに不滅の名作として誰もが感動し涙する作品。数多くの興行収入記録を塗り替え、名声と知名度が世界規模に飛び火。日本ではレオ様と呼ばれ憧れの王子様的存在に。
世界でもレオマニアと呼ばれる熱狂的ファンが生まれ、セックス・シンボルとなった。さらにこの頃普及し始めたインターネット検索においても、世界で最もその名が検索された人物となりました。
アビエイター

2005年の映画。ギャング・オブ・ニューヨークの監督&主演コンビ、マーティン・スコセッシ&レオナルド・ディカプリオ。実在の富豪ハワード・ヒューズの半生を映画化。
第77回アカデミー賞(2005年)最多11部門ノミネート。ケイト・ブランシェットの助演女優賞、撮影賞、編集賞、美術賞、衣装賞の5部門を受賞。しかし、作品賞、監督賞、レオナルド・ディカプリオの主演男優賞は惜しくも受賞を逃す。
アビエイターは最多ノミネートに5部門も受賞したにもかかわらず、主演男優賞を逃してしまったディカプリオ。この時の彼の心情は言葉になりません。
ブラッド・ダイヤモンド

2006年の映画。ラストサムライのエドワード・ズウィックが監督。内戦下のアフリカで発見された巨大なピンク・ダイヤモンドを巡って繰り広げられる争いをサスペンスフルに描く社会派ドラマ。
第79回アカデミー賞(2007年)主演男優賞にノミネートされるがまたしても受賞を逃す。
ウルフ・オブ・ウォールストリート

2013年の映画。またまたマーティン・スコセッシ監督とレオナルド・ディカプリオの5度目のタッグ作品。実在の株式ブローカー、ジョーダン・ベルフォートのセンセーショナルな半生が描かれている。
第86回アカデミー賞(2014年)主演男優賞にノミネートされるがまたしても受賞を逃す。
レヴェナント 蘇えりし者

2015年の映画。アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督との初タッグ。実話に基づくマイケル・パンクの小説を原作に、荒野にひとり取り残されたハンターの壮絶なサバイバルを描いたドラマ。
ハンターのヒュー・グラス(ディカプリオ)は、狩猟中に熊に襲われ、瀕死の重傷を負ってしまう。同じ狩猟チームのジョン・フィッツジェラルド(トム・ハーディ)は彼を足手まといとして置き去りにし、反抗した彼の息子も殺してしまう。
奇跡的に一命をとりとめたグラスは、裏切ったフィッツジェラルドに復讐を果たすべく、猛威をふるう大自然に耐えながら長距離に渡る旅を始める。
インセプションでも共演したトム・ハーディが主人公(ディカプリオ)の仇敵として出演。屋外の自然光のみでの撮影を敢行した作品。第88回アカデミー賞(2016年)では作品賞、監督賞、主演男優賞など同年度最多の12部門にノミネートされる。
レオ様がついにアカデミー賞主演男優賞でオスカーを手にした記念すべき作品となった。
もしかすると彼の伝説はまだまだ始まったばかりなのかもしれない。