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2016/10/14

逆流性食道炎の原因と怖さ

あなたは「逆流性食道炎」を知っていますか?
胸やけ、のどのつかえ、呑酸(どんさん)などでお馴染みの逆流性食道炎ですが、実は、「食道腺がん」につながることがある恐ろしい病気なのです。

逆流性食道炎とは

逆流性食道炎とは

逆流性食道炎は、胃酸を含んだ胃内容物が食道に逆流することで、食道の粘膜が胃酸により刺激され続けた結果、食道粘膜が炎症を起こしたり、潰瘍ができていることをいいます。

食道粘膜が炎症を起こすと胸やけ、呑酸、喉のつかえ、過剰なげっぷ、飲み込みにくい感覚、飲み込んだものが食道を逆流するような感覚などが現れます。

呑酸とは胃酸が食道の方へ流れ、口内でその酸っぱさや臭いを感じる状態です。

また、関係がないように思われがちですが、声のしわがれ、喘息のような症状、胸の痛みが現れることもあります。

では、何が原因でこのような症状を引き起こしてしまうのでしょうか。

逆流性食道炎の原因

なぜ逆流性食道炎になるのか

逆流性食道炎は胃内容物の逆流によって起こりますが、胃内容物が逆流する原因として胃食道逆流症が挙げられます。

食道と胃の接合部には、胃の内容物が食道側に逆流しないよう逆流防止機構が存在します。加齢などが原因でこの逆流防止機構が機能しなくなると、胃内容物が食道側に逆流しやすくなってしまいます。

ですが、逆流性食道炎は高齢者に限って起こるわけではありません。

元気で活動的な、30代や40代の方でも逆流性食道炎になることがあります。その原因は食生活や生活習慣にあります。

例えば、食べすぎ・飲みすぎや脂肪分の多い食事がその一つです。このような食事を毎日のように摂取していると、胃の活動が過剰になり、胃酸の分泌が過多となるため逆流が起きてしまいます。

食後すぐに横になったり就寝する場合も、胃酸の分泌が多い状態で体を傾けることになるため、胃酸の逆流を招きます。暴飲暴食と食直後の就寝は、胃酸の逆流に拍車をかけます。

胃酸の分泌が正常であっても胃酸が逆流することがあります。「腹圧」という言葉をご存じでしょうか。腹圧とは、お腹の中の圧力をいいます。私たちの腹部では、腹膜と呼ばれる袋の中で様々な臓器が活動していますが、腹圧によりこの袋を膨らませて、それぞれの内臓が活動する空間を確保しています。

この腹圧の上昇も胃酸の逆流を引き起こす原因となります。腹圧が異常に高いと、胃が外側から圧迫されるため、胃酸を含んだ胃内容物が食道側に押し出されてしまいます。

腹圧が上昇する原因は、前かがみの姿勢を長時間とること、腹部を締め付けるような服装、肥満などが挙げられます。心当たりのある方は、逆流性食道炎にならないよう、食習慣や生活習慣を改善してみてはいかがでしょうか。

本当は怖い逆流性食道炎

本来、食道の粘膜は胃酸に曝露される部位ではないため酸に弱く、逆流した胃酸に晒され続けると大きなダメージを負います。

すると、食道粘膜は胃粘膜のように酸に強い粘膜に変化していきます。このように酸に強く変化した粘膜からなる食道をバレット食道といいます。

バレット食道は胸やけや胸の痛みを自覚することがありますが、自覚症状がないことも多く知らぬ間に進行してしまいます。

さらに、恐ろしいことにこのバレット食道は、食道腺がんになるリスクを有意に高めると言われています。食道腺がんは、初期段階ではほぼ自覚症状はなく、ある程度進行した段階で初めて痛みや飲み込む際の違和感を伴います。

そのため進行するまで発見できないことが多く、死亡率が高いがんの一つでもあります。また、食道の周辺には気管や肺、心臓、胃、大腸のように臓器が多くあるため転移する危険が大きく、早期の発見が非常に重要です。

まとめ

いかがでしょうか。胸やけや喉のつかえで始まる逆流性食道炎は、放っておくと食道腺がんにつながることがあります。

しかし、これらの病気は多くの場合、胃カメラで簡単に発見することができます。思い当たる症状のある方は、軽度のうちに病院に行き検査を受け、服薬や生活習慣・食習慣の改善により悪化を防ぎましょう。

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