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2016/08/02

風呂湯船で眠くなるのは眠気ではない

仕事から帰ってきて、湯船にたっぷりの熱いお湯を張る。1日の疲労をとるべくゆっくり浸かって…あれ??ウトウト…ブクブク…。

なんて眠気に襲われたこと、どなたでも一度はあるのではないでしょうか。気持ち良くって、つい目も閉じちゃいますよね。

実はこの〝眠気”、専門家に言わせると眠気ではないんです。眠気ではない、危険な状態なんだとか。

どういった経緯で、この「眠気ではない危険な何か」の状態に陥るかというと、まずお風呂に入った瞬間、お湯の温度で交感神経が刺激され、血圧は一気に上昇します。

数分湯に浸かっていると体が温まり血管が拡張。そのため、今度は急激に血圧が低下していきます。そして頭まで血液を十分に廻らすことが出来ず、いきなり立つと立ちくらみが起きたりします。

もし、血圧が低下し頭に血が上らない状態で湯船に浸かり続けたとしたら、神経が機能せず「眠気」ではない「失神」の状態を引き起こしてしまうのです。

失神とは一過性の意識消失発作。一般的にはすぐに回復し、意識障害などはないとされています。しかし、高血圧の人や、高齢者は体の対応力が落ちているので、血圧の低下に体がついていけず、失神を起こしやすく、溺死にもつながります。

「つい寝ちゃった!」なんてバカにできない、本当に危険な症状なんです!危険な思いをする前に、失神をおこしにくいお湯の浸かり方を一緒に見ていきましょう。

失神を起こしにくいお湯の浸かり方

お優の浸かり方と失神

まず、適切な温度は40~41度。入ってすぐは体の芯まで温まらないけど、しばらく浸かっているとぽかぽかする温度くらいが適切です。

時間は15分程度が目安。長風呂の健康法なども有名ですが、もしする場合は温度は低めで半身浴にしてください。半身浴であれば、30分ほどは問題ありません。

全身浴の場合でも肩まで浸からないことは大切です。どうしても熱いお湯に浸かりたい人は、はじめはぬるめに設定しておいて、お湯に浸かってから追い炊きするのも良いでしょう。上がる時にはホカホカ。気持ちよく上がれるでしょう。

また、眠気を感じたら危険性をしっかり感じ取ってください。「まあ大丈夫でしょ」としばらく浸かっていると、気付かないうちに危険な状態に陥ってるかもしれません。

無事に気付いた場合でも、「お湯が冷めて寒い!」と、風邪をひく危険性もあります。眠いと思ったら無理をせずにお湯から上がりましょう。

時にはシャワーで済ます

そして、体調が悪い時や飲酒時で眠い時はシャワーで済ませてしまいましょう。

お風呂に入っている時に亡くなられる方が一番多い季節は「冬」だと言われています。

寒い状況プラス、熱いお湯を張ってしまいがちです。洗面所で裸になり寒い→熱いお湯に一刻も早く浸かりたいと肩まで浸かる、そのため一気に血圧はピークまで上昇。

その後血管が拡張し、血圧の下降とふり幅が激しくなるため、失神もより起こりやすくなります。対策としては、お風呂に機能がついていれば入る前に暖房を入れておいたり、洗面所にヒーターを設置するなどして、温度の差を少なくしておくことも得策でしょう。

また、朝風呂もメリットはありますが、熱いお湯に入る場合は注意が必要です。朝は気温も低く、体温も低い時間帯。いきなりお湯に浸かると、血圧の上昇→下降は激しくなりがちです。

心臓にも負担になりますので、ご自身の体と相談した上で、温度を確認してから入りましょう。

まとめ

健康につながるイメージが多いお風呂ですが、一歩間違えると危険なことが多いです。

また、気温や体調、年齢によっても、危険に陥るスピードは違うので、「いつも大丈夫だから大丈夫」と、高をくくらないこと。

快適で健康な生活を送るには、「○○健康法」を何年間も続けることより、お風呂に限らず、常に体の状況に耳を傾けてあげることが大切なのかもしれません。

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