日本人はヨーグルトや牛乳は口にしない方が良い?乳製品と上手なお付き合い

乳製品

乳製品は今ではどの食品店に行っても、必ず売っているほど世の中に浸透しています。

とくにスーパーやコンビニでは多種多様な乳製品が取り扱われ、乳製品を摂取するのは日常で当たり前になっています。牛乳を飲むのが当たり前になり、ヨーグルトは不動の人気食品に位置付けられました。

乳製品の買い物

これだけ浸透している世の中ですから、世間一般的には、乳製品は身体に良いものと位置付けられています。しかし、日本人が乳製品を摂取する場合、必ずしも健康に良い食べ物とは言い切れません。

ではなぜ必ずしも良い食べ物ではないのでしょうか。これは主として牛乳に含まれているラクトース(乳糖)の消化酵素が減少しているからです。

乳糖をうまく分解できないこの症状を、乳糖不耐症(にゅうとうふたいしょう)と呼びます。

私がかつて通っていた学校でも、給食で牛乳をいつも残す子は少なからずクラスに一人はいました。なんで飲まないのか尋ねると、頑張ったら飲めるけど、飲むと必ずお腹を壊すからと言っていました。

今思い返せば、それは乳糖不耐症だったのかもしれません。

牛乳嫌い

そもそもなぜ乳糖不耐症が起こるのか。実は日本人の大多数を含め、ほとんどの人は乳糖不耐症らしいです。日本人の場合は不確かながら半数はその耐性がないと考えられています。

日本人にこの耐性がないのも、日本人と乳製品の関わりの歴史から紐解けば、納得のいくものです。

日本人が乳製品/牛乳を頻繁に摂取するようになったのは明治以降になります。それ以前は一部の貴族や上流階級が嗜んでいましたが、世の中に広まったのはごく最近です。

日本は歴史上、農耕民族で、芋・豆・野菜などの植物性の食べ物が中心だった時代が大多数を占めています。

農耕民族

そのため、肉や乳製品を消化するための消化酵素が少ない体質になったと考えられています。

そもそも乳糖不耐症は小腸でのラクターゼの働きに問題があるために起こります。乳製品を頻繁に摂取しない人ほど、このラクターゼの働きが悪いことに気付かない人が、かなり多いです。

乳糖不耐症といっても、このラクターゼが全く存在していない人、存在はしているが自覚症状が少ない人など個人差がかなりあり、この働きの度合いを判断するには、個々での管理が大切になります。

牛乳とヨーグルトの違い

ここで気を付けなければならないのは、乳糖不耐症と乳製品の摂取が問題となるアレルギーは混同してはならないということ。これらは全くの別物で、乳製品アレルギーは、あくまで免疫系の問題であり、乳製品そのものに生体が過剰反応しているということです。こちらは、最悪の場合アナフィラキシーショックを起こして死亡する場合もあります。

牛乳いりません

一方、乳糖不耐症は、腸管内の異常反応であり、乳糖不耐症は、乳糖だけが問題となっているので、軽度の乳糖不耐であれば、生乳では症状が出ても、それを原料としているヨーグルトなどでは症状が出ないということも多々あります。

これは乳酸醗酵の際に1割~3割の乳糖が乳酸菌によって乳酸に変えられてしまい、このために、軽度の乳糖不耐症であれば、乳酸醗酵された乳製品の摂取では症状が出ないことです。

しかし、ヨーグルトになる過程で消費される乳糖は、多くて3割程度。ヨーグルトには生乳に含まれている7割程度の乳糖が残存していることになります。したがって、生乳を摂取した時と同じように症状が出る場合もあります。

つまり、ヨーグルトでも、お腹をくだしたり、逆に便秘になってしまう人は、ラクターゼの働きがより悪いと判断できます。このような人、つまり生乳を原料にし、加工された乳製品で症状が出てしまう人は、生乳および市販の牛乳は摂取しないほうが身体に良いと判断できます。

生乳中の乳糖を人工的に分解した乳糖分解乳というものも存在し、100%乳糖が分解されている製品であれば、これを飲んでも、乳糖不耐症の場合は一切症状が出ません

100%乳糖が分解されている生乳を原料にしている乳製品があればこれもしかり。しかし、乳製品アレルギーは、先ほども述べましたように、乳糖不耐症とは別物ですので、いずれの場合でも乳製品を摂取するとアレルギー反応が出ますので十分に注意しましょう。

牛乳は嫌いな人は飲む必要全くなし

牛乳飲めず落ち込む女性

これまで乳糖不耐症とアレルギーについて触れてきましたが、その親玉である牛乳についてみていきましょう。牛乳は様々な場面で登場し、半ば強制的に飲まなければならない状況もあります。

例えば給食や家での習慣です。多くの人が牛乳に求めているもの、それはカルシウムではないでしょうか。骨を強くしたり、しっかり成長してほしいという願いをこめて、毎日習慣付けていらっしゃる方も多いと思います。

しかし、牛乳は格段に身体に良い飲み物ではありませんし、習慣付けをしてまで毎日飲む必要はないと私は見解します。カルシウムだけに着眼したとき、牛乳のカルシウム含量と一度の吸収可能量は、確かに多いです。

含量だけでみた時、小松菜の3分の2程度、干しヒジキの14分の1程度です。他にもカルシウムを含んでいる食品はたくさんあります。

つまり、ある程度バランスのとれた食事をしている場合、牛乳をカルシウム目的で毎日飲む必要はありません。嫌いな子に無理に牛乳を飲ませる必要はないんです。

前述でも述べた通り、乳製品は日本人の体質に基本的に不適合です。乳糖不耐症やアレルギー発症のリスクもあり、それらのリスクを考慮した時、では、はたして本当に無理にでも飲まなければならないのか、ということです。

牛乳が大好きな人はこれからも大いに飲み、ミルクライフを送っていただきたいと思います。私個人の意見といたしましては、牛乳を頻繁に毎日飲み続ける場合、加工乳を選択するのは、あらゆるリスク軽減の目的でやめたほうが無難と思います。

では、良い乳ライフを!

家族団欒乳製品ライフ

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