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2016/11/06

最高のティム・バートンの世界

あなたには好きな映画監督がいますか?日本でいえば北野武監督、刺激的な作品が好みならタランティーノ監督など、監督によって個性は様々。その中でも異彩を放っているのがティム・バートン監督です。

不気味でロマンティック!観たら病みつき♪ティム・バートンの世界

ディズニーのアニメーターとして活躍後、1982年に短編アニメーション『ヴィンセント』で監督デビュー。それ以来約30年間にわたって独特の世界観の映画を製作し続けています。

今回はそんなティム・バートン作品の中から、おすすめをピック・アップしてご紹介します。

世界一陽気で怖~いクリスマス!『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』

ナイトメアの面白さ

“ハロウィンタウン”の住人は人を驚かせることや怖いものが大好き。その日はハロウィン当日で人々は大いに盛り上がっていた。

ところがハロウィンタウンの王、パンプキン・キングであるジャック・スケリントンは毎年同じことの繰り返しで何か変わったことをやりたいと考えていた。

なにかアイデアはないかと考えながらさまよっていると、森の奥で不思議な扉を見つける。

扉を開けてみると、そこは一面雪景色、そして家々の中を覗くと子ども達が楽しそうにクッキーを焼いたり歌を歌っている。そう、ここは”クリスマス・タウン”だったのだ!

ジャックはその景色に感動し、ハロウィン・タウンでもクリスマスをやろうとみんなに協力させるのだが、事態は思わぬ展開に転がっていく…。

1993年公開のストップ・モーションアニメーション映画。(静止しているコマを少しずつ動かして撮影し、連続して動いているように見せる技法)

ミュージカル風な演出になっていて、各所に出てくるキャラクターの歌が最高に楽しいです!

当初ティム・バートン監督は90分のスペシャル番組でクリスマスに放送しようとしたのですが、内容が不気味すぎるため計画は頓挫しました(笑)

その後、ディズニーで長編映画として製作することが決定したのですが、そこでも子どもたちには内容が不気味すぎるということで、ディズニーの実写映画部門であるタッチストーン・ピクチャーズ名義で公開することに。

「え!?そんなに怖いなら観たくない!」という声が聞こえてきそうですが、実際は全然不気味なシーンやグロいシーンはなく全編コメディタッチで背景や音楽が素晴らしいアート作品となっています。

公開当初からの根強いファンの希望もあってか、2006年にはデジタル3Dバージョンでの公開もされました。一回観たらきっとハロウィンタウンの住人たちが大好きになってしまうと思います。

続いてはこれからのシーズンもおすすめの映画です!

工場には秘密がいっぱい!?『チャーリーとチョコレート工場』

チャーリーとチョコレート工場

ウィリー・ウォンカ製のお菓子は世界中で大人気だったが、工場の中は完全非公開だった。

ある日、ウォンカは販売されるチョコレートに5枚だけ金のチケットを入れ、それを引き当てた子どもと同伴者1名には工場を見学する権利と副賞を与えると告知した。

金のチケットを引き当てたのは食いしん坊な肥満少年オーガスタス、お金持ちで何でも欲しがるベルーカ、とにかく勝つことにこだわるヴァイオレット、テレビが大好きで反抗的なマイク、そして家族思いでやさしいチャーリーだった。

5人の子どもとその両親たちはウォンカと共にチョコレート工場を見学するのだが、好奇心旺盛な子どもたちを原因に、途中様々なハプニングが発生。次々と脱落する子どもたち…そして最後に残るのはチャーリーだけとなったのだが…?

原作はロアルド・ダールの児童小説『チョコレート工場の秘密』。

第78回アカデミー賞の衣装デザイン部門を受賞しました。毒々しいほどのピンクやイエロー、そしてユニークな世界観はまさにお菓子のワンダーランドを表現しています!

ウォンカの工場で働く小人”ウンパ・ルンパ”によるダンス・ミュージックシーンはとてもポップでロックです!(クイーンやキッス、ビートルズなどをイメージしたようです。)

セリフや曲の中にはブラックジョーク的なものが多数取り入れられていて、ちょっとピリリとする部分も。

ジョニー・デップ演じるウィリー・ウォンカはお菓子を発明する天才ですが、幼少期に虐待に近いほど厳しい教育を受けていて、大人になって工場を経営する今でも心に闇を抱えていました。

子どもたちに向けての教訓的な部分もありつつ、トラウマを抱えている一人の男の物語でもあります。映像はとてもカラフルでポップ、でも話や内容はそれに反してダークです。

どちらかというと子どもよりも大人向けの作品になるのではないかと思います。

幻想的な世界が美しい、ホラーミステリー『スリーピー・ホロウ』

スリーピー・ホロウ

1799年ハドソン川沿いで起きた首なし連続殺人事件を解決するためにNYからやってきたはみ出し者の捜査官イガボット・クレーン。

村の長老たち(地主のバルタス、判事のサミュエル、医師のトーマス、牧師のスティーンウィック)は20年前に起きた独立戦争の残虐なドイツ人傭兵の霊が蘇り、首なし騎士”ヘッドレス・ホースマン”として殺人を起こしているのだと言って信じて疑わなかった。

科学による捜査を信条としているイガボットは最初首なし騎士の存在など迷信にすぎないと思っていたのだが、自分自身が首なし騎士に襲われ、その存在を認めざるをえなくなる。

父親を首なし騎士に殺されたマクベスと共に捜査を進めるとこの怪奇事件に裏の思惑があることにイガボットは気づく…。

ワシントン・アーヴィングの小説『スリーピー・ホロウの伝説』を独自に脚色し映像化したホラーミステリー映画。

スリーピー・ホロウの伝説は実際にアメリカ北部に存在するものです。幻想的な舞台芸術が美しく、第72回アカデミー美術賞を受賞しました。

ジョニー・デップ演じるちょっと頼りない捜査官イガボットが独自の科学機器を用いて首なし連続殺人事件をするというのがストーリーの軸なのですが、なんと計18回も首切りシーンがあります!(笑)

首切りシーンはグロいというよりもB級ホラー的な感じでそこまで怖くないです。そしてもうひとつの目玉が今回の映画のヒロインにあたるカトリーナ。

まじないの本を持っている少し変わっているけど美しい少女をクリスティーナ・リッチが演じています。

劇中でイガボットがカトリーナのことを「白の魔法だ」と言うのですが、真っ白な肌と淡い色の金髪が美しく、またクリスティーナ・リッチは身長153㎝と、とても小柄な女性なので、まさにお人形のような可愛らしさです。

クリスティーナ・リッチは子役時代『アダムス・ファミリー』のウェンズデーを演じたことでも有名で少し人離れした役が似合うのかもしれません。

途中まではすべて幽霊のしわざなの?とちょっとがっかりするのですが、最後にどんでん返しがあり思わぬ人物が黒幕であることが発覚します。映像がとても美しく、魔女や幽霊など不思議な世界観が好きな方におすすめです。

ティム・バートン作品一の破壊力『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』

スウィニー・トッド

フリート街で理髪店を営んでいるベンジャミン・バーカーは美しい妻とまだ赤ん坊の娘と共に幸せに暮らしていた。

しかしある日、バーカーの妻ルーシーの美しさに目をつけた悪徳判事は無実の罪でバーカーを投獄する。

15年後、命からがら脱獄し、アンソニーという若い船乗りに助けられた彼はスウィーニー・トッドと名前を変えてフリート街へ舞い戻ってきた。

かつて大家だった自称「ロンドン一不味いパイ屋」の女主人ラベットと再会し、自分がいなくなった後のルーシーの悲惨な末路を聞く。

夫を投獄し邪魔者を追い払った判事はルーシーに何度もアプローチをしたが、まったく相手にされずついには彼女を無理やり襲ったのだった。心を病んだルーシーは薬を飲み、自殺を図った。

判事に復讐を誓ったトッドはラベットの助けもあり、理髪店の営業を再開するが、そこにアンソニーがやってくる。彼は判事の家にいる美しい娘に恋をしたというのだ。

彼女は後見人である判事によってほぼ監禁状態にされていて、彼女を救い出す手伝いをしてほしいと言う。彼女の容姿、そして年齢を聞いたトッドはそれが離れ離れになった自分の娘ジョアナだと気づく。

憎しみに支配されたトッドはもう誰の手にも負えない怪物になっていた…。

スティーヴン・ソンドハイムとヒュー・ウィーラーが手掛けたミュージカル『スウィーニー・トッド』を映画化したホラーミュージカル作品。

刃物による殺人シーンなど残虐な描写がかなり多く、ティム・バートン作品で初めてR15指定された映画です。

この映画ではキャストのほとんどがミュージカル初挑戦で、特にジョニー・デップの歌唱シーンには話題が集まりました。映像はスピード感があり、19世紀ロンドンの暗さや人々の闇がとてもよく描かれています。

残虐シーンが多いというのもあるのですが、ストーリーもかなりダークです。ハッピーエンドを求めている方は観ない方がいいです。ジョニー・デップ演じるスウィーニー・トッドがばっさばっさと人を殺していきます。

本当に悪魔でした(笑)ミセスラベット演じるヘレナ・ボナム=カーターとの掛け合いも絶妙で、さすがティム・バートン作品常連の二人だなと思いました。

(ヘレナ・ボナム=カーターは多くのティム・バートン作品に出演していて、ジョニー・デップはそれに次いで出演回数2位)歌声はとてもセクシーで素敵です。

残虐シーンに抵抗がない方、ダークなミュージカルが観たいという方におすすめです。

色鮮やかな不思議世界!『アリス・イン・ワンダーランド』

アリス・イン・ワンダーランド

不思議の国での体験か13年。アリス・キングスレーは19歳となり、パーティーに出席していた。

実はそのパーティーはアリスの母と姉が秘密に計画していた婚約披露パーティーで、アリスは大勢の前で貴族の御曹司ヘイミッシュから求婚される。

しかし、あまりに驚いたアリスはその場から走り去って逃げてしまった。

その途中でアリスは見覚えのある白ウサギを見つける。後を追っていくとアリスはかつて訪れた不思議の国へ再び迷いこんでしまった。

かつて出会ったチェシャ猫やマッドハッター達と再会するが、アリスが訪れたその場所は以前の不思議の国とは様変わりしていた。赤の女王が不思議の国を圧制によって支配し、住人たちは暗い日々を送っていた。

アリスは自分が予言書にある救世主だということを自覚し、赤の女王の妹である白の女王やマッドハッターたちと共に力を合わせ、赤の女王に戦いを挑む…!

ルイス・キャロルによる『不思議の国のアリス』、『鏡の国のアリス』の後日談的ストーリーになっています。

実写とモーションキャプチャ(人間や物体の動きをデジタル的に記憶する技術)を用いて撮影が行われ、キャラクターのリアルな動きが再現されています。

見どころはとにかく映像が美しいところです。緑が風に揺れる様子や空に雲が流れる様子が素晴らしく綺麗です。また各キャラクターが纏う個性的なコスチュームもとても可愛いです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。ティム・バートン監督の作品は比較的ダークな作品が多いように思います。でもその中に独特のユーモアや幻想的な美しさ、刺激的な音楽などが見事に融合されていて本当に素晴らしいです。

2018年にはなんとディズニーの『ダンボ』を実写化するそうです!どんな仕上がりになるのか、とても楽しみですね。今回紹介した映画以外にもティム・バートン監督が製作した映画はたくさんあるので、ぜひ観てみてください。

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