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2016/11/16

防腐剤の影響を考える

みなさん防腐剤を気にしていますか?特に健康に気を使っている方は防腐剤に敏感になっているかと思います。

防腐剤はたくさんの食品に使用されています。今回は防腐剤が私たちの体に与える悪影響についてしっかり理解していきたいと思います。

なぜ防腐剤を使用するの?

防腐剤はなぜ使われるのか
 
「体に悪い」と言われている防腐剤ですが、たくさん使用されているにはもちろん理由があります。

「悪者扱い」する前に、まずは防腐剤を使用するメリットをご紹介していきますので、その辺もきちんと理解しておきましょう。

防腐剤を使用するメリットの一つ目は「賞味期限を延ばす」ことです。防腐剤のイメージとして誰もがまず思いつく効果ではないでしょうか。

食材を買って家庭で調理する場合は、作ってすぐ食べますよね。コンビニやスーパーに並ぶ食品は、調理してから店頭に並ぶまで輸送する時間を要したり、温度差のある環境に置かれたりと、見た目や味を損ないやすい状態にあります。

また、世界中で食品を共有している現代では、私たちが外国の食べ物を楽しむために防腐剤が使われているとも言えるでしょう。

食中毒を防ぐ目的でも使用されています。食中毒は感染した細菌が体内で増殖して起こるものと、食品の中で細菌が産生した毒素により起こるものがあります。

調理・加工から長時間経過すると、細菌が増殖しやすく、安全に食卓に供給することは不可能です。防腐剤を使用することで、菌の繁殖を抑制し、双方の食中毒の発生率を減少させています。

防腐剤はワインやチーズなどの「熟成」させて製造する食品にも使用されることがあります。

ワインは、搾った果汁を樽に入れアルコール発酵させた後、数か月から数年間熟成させて個別のビンに詰めます。

醸造する過程で細菌が繁殖してしまっては、熟成させて美味しいワインが仕上がっても飲むことができません。品質や風味を保つため、安全に熟成させるために防腐剤もしくは酸化防止剤が使われます。

これ知らなかった人も多いのではないでしょうか??

食品の他にも防腐剤が!

化粧品にも防腐剤が含まれている
 
防腐剤は食品以外にもたくさん使用されています。化粧品にも使用されているのをご存知でしたか?

化粧品に使用されている防腐剤とは「パラベン」のことです。化粧品は水分や細菌の栄養となる物質を多く含んでいるため、細菌にとっては繁殖しやすい環境です。

また、人間の皮膚には常在菌という細菌が常に存在していたり、フタを開け閉めすることで空気中の細菌や手指に付着している細菌が混入してしまいます。

そのため、非常に強い殺菌力を持つパラベンが多くの化粧品に添加されています。「パラベンフリー」と記載されている化粧品を手に取ったことはありませんか?

「パラベンを含まない」という意味で、防腐剤無添加を謳った商品に見受けられる記載です。やはり「無添加」という言葉には魅力を感じますよね。

パラベンはそれほど体に悪いものなのでしょうか。防腐剤と聞くと体に悪いような気がしますが、実はパラベンは「食品」や「薬」「歯磨き粉」などにも含まれています。

私たちは知らない間にパラベンを体内に取り入れています。化粧品では薬事法により1%以下の配合が許可されていますが、パラベンは他の防腐剤に比べ、極めて少ない容量で殺菌・静菌の効果を発揮します。

そのため、私たちが手に取る商品にはごく微量しかパラベンは含まれていません。

また、急性毒性、皮膚刺激性、眼刺激性などの人体への影響が極めて小さく、日本やアメリカでは80年近く安全とされています。

しかし、ごくわずかな一部の人はアレルギーを起こす可能性があることから、商品の成分として表示されています。

パラベンの毒性と、化粧品が細菌に汚染されるリスクを天秤にかけたとき、細菌汚染の方がはるかにリスクが大きいです。

さらに、化粧品の品質を保つことができず経済的にもデメリットの方が大きいのはおわかりいただけると思います。

防腐剤が体に悪い理由

防腐剤が体に悪い理由

さて、ここからが本題です。食品には様々な種類の防腐剤が使用されていますが、どのような悪影響を与えるかご存知でしょうか?頻繁に使用される防腐剤についてご紹介していきます。
 
ハム、ベーコン、ソーセージ、イクラ、たらこなどには「亜硝酸ナトリウム」という防腐剤が使用されています。

亜硝酸ナトリウムは食品に含まれるヘモグロビンやミオグロビンの色を固定し、黒ずみを防いだり、食中毒の原因となるボツリヌス菌の繁殖を抑える目的で添加されます。

食肉の獣臭さを消す効果もあり、肉を加工した商品にはよく使用されています。亜硝酸ナトリウムは高濃度で摂取すると頭痛、吐き気、チアノーゼ、意識障害を引き起こすと言われています。

また、肉に含まれる「アミン」と反応して「ニトロソアミン」を合成します。ニトロソアミンは発ガン物質として知られており、動物実験ではニトロソアミンを配合したエサや水を摂取し続けたラットに「胃がん」ができることが確認されています。

私たちの食卓に並ぶ食品には、ごく微量しか含まれておらず、体に害を及ぼす量を摂取することは困難とされていますが、過剰の摂取は避けましょう。
 
ワイン、チーズ、かまぼこ、ちくわ、ジャム、シロップ、コンビニのサンドイッチなどには「ソルビン酸カリウム」が含まれています。

ソルビン酸カリウムは植物の実から抽出され、細菌やカビの発生を抑える効果があります。体内に入ると代謝されて、水と二酸化炭素に変化することから、人体には無害といわれています。

しかし、私たちの腸内環境には影響を及ぼすと言われています。細菌の繁殖を抑えるため、腸内細菌を殺滅してしまう恐れがあります。

よく抗生物質を服用するとお腹を下してしまう方がいますよね。これと同じ理由でソルビン酸カリウムも腸内環境を崩してしまうようです。
 
「安息香酸ナトリウム」は清涼飲料水、マーガリン、醤油などに含まれています。

安息香酸ナトリウム自体はそれほど影響はないと言われていますが、アスコルビン酸(ビタミンC)と共存すると「ベンゼン」を生成します。

ベンゼンは体外へ排出されにくく、ガンや骨髄性白血病のリスクを高めることがあります。
 
多くのコンビニ弁当、瓶詰、缶詰、コーラなどには「リン酸塩」が大量に含まれています。

リン酸塩は「pH調整剤」として添加されることが多いですが、pHを保ち細菌を繁殖しにくくする防腐剤として効果を発揮します。

リン酸塩は体内では骨の石灰成分を作る働きをしており、体内にもともと存在しています。ですが、体内で過多となると鉄分の吸収を阻害したり、カルシウムと結合して体外に排出されることで、カルシウム不足となってしまいます。

つまり、骨が弱く脆くなります。「コーラを飲むと骨が溶ける」と聞いたことはありませんか?もちろんコーラで骨が溶けることはありませんが、多少は気にした方が良さそうです。

まとめ

防腐剤の悪影響はご理解いただけたでしょうか?多くの食品には、人体に影響を及ぼすような量は含まれていません。

しかし、けっして体に良いものではありません。少しでも健康に気を遣うのであれば、自分で料理する機会を増やしてみる必要がありそうです。

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