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2016/11/15

うんちうんこのほとんどの成分

誰でも食事を摂ると「大」が出ますよね。中には便秘に悩んでいる方もいるかと思います。

この「大」は何からできているか知っていますか?また、どのようにして作られるのでしょうか。

少し汚い話になりますが(笑)お付き合いください。

便はどうやって作られるの?

便はどうやって作られるの?

「大」の構成物質についてお話する前に、どうやって「大」が作られて体の外に出されるか、少しだけ説明します。

私たちが食事として食べた全てのものは、口や食道を通り胃に送られます。胃では強力な酸性の液体である胃液と、胃の蠕動運動により食べた物をドロドロに消化します。

さらに十二指腸、空腸・回腸など「小腸」へたどり着きます。小腸は筋肉の管で、3種類の運動をすることにより、胃で消化されたものを先へ先へと送り出します。

送り出される過程では消化液を利用した消化と吸収が行われます。食物のうち、炭水化物やタンパク質、脂肪は消化酵素により分解されて小腸で吸収されます。

食物繊維は吸収されずに残ります。また、多くの水分も吸収されますが、この段階ではまだいつもの「大」の状態ではありません。

ここまで小腸を通り栄養分を吸収された「食物残渣」は大腸に送られます。大腸に届いた食物残渣には食物繊維と水分や電解質が残っています。

大腸の役割は水分と電解質の吸収や便の形成です。電解質とは、カルシウムやナトリウムなどのことを言います。大腸では前半部分で水分や電解質が吸収されます。

そして水分を徐々に失って硬くなり、送り出されながら形が作られます。こうして形作られた「大」は直腸に溜められ、いっぱいになると肛門を通り外に出ます。

以上が体の中で「大」が作られる仕組みです。

便の構成物質って・・・

それでは本題です。

「大」を構成しているものはいったい何なのでしょうか。

「大」には水分も多量に含まれています。重さとしては60~80%が水分と言われています。水分の多くは大腸を移動する段階で吸収されますが、そのうち少量の水分は他の構成物質に抱えこまれているような状態で存在しています。

水分を除いた構成物質では大きく分けて3つあります。1つは「食べ物の残りかす」です。食べ物は消化管を通過する過程で消化・吸収されほとんどが消えてなくなります。

ですが、食物繊維は消化されないため大腸まで残ってしまいます。そのため食物繊維や消化しきれなかった食べ物が排泄されます。

しかし、「食べ物の残りかす」は「大」には重さとしては5%程度しか含まれていません。では残りの15~35%は何でしょうか。

「大」の構成物質で最も多いものは「細菌の死骸」や「腸壁細胞の死骸」です。

腸内に細菌がたくさん棲みついているのはご存知でしょうか。その数は100兆個とも言われており、ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌は腸壁を隙間なく覆い、私たちを悪玉菌から守ってくれています。

具体的には、腸での免疫を活性化したり、消化を促進しています。腸内細菌は4~10日で全てが入れ替わってしまいます。そのため、大量の細菌の死骸が「大」には含まれています。

髪が伸びるように、爪が伸びるように、腸壁の細胞も常に入れ替わっています。腸壁の細胞は、私たちの体の細胞の中で最も活発に新陳代謝が行われています。

そのため、それぞれの細胞は24時間程度で寿命を迎え入れ替わっています。寿命を迎えた細胞は剥がれ落ち、「大」と一緒に体の外に運び出されます。

腸粘膜の表面積はテニスコート1面分以上あると言われており、この腸粘膜を構成する細胞の数は膨大です。

あなたの「大」は何色?

あなたのうんこは何色

便の色には理由があり、あなたの健康状態を現わしていることがあります。

通常の便は黄褐色~黄土色で軟らかめのバナナくらいの軟らかさです。便の硬さは大腸を通過するために要した時間により変化します。

長く留まると硬くなり、すぐに通過すると軟らかくなります。また、消化管の中では様々なイベントが起きているため、便の色が変化することは多々あり、それぞれには理由があります。

例えば、正常な便の黄褐色は胆汁の色素である「ビリルビン」によるものです。この胆汁の分泌が胆石などにより阻害されると、便は灰色や白っぽくなります。

人間ドックなどでバリウムを飲んだときも便が灰色になることがあります。ビリルビンは赤血球が破壊されて作られますが、ビリルビンが酸化すると緑色の便が出ることがあります。

本来はビリルビンは腸内細菌により分解されて再吸収されますが、腸内環境が悪かったり、腸の機能が弱くなっている場合は再吸収が足りずに色が残ってしまいます。

緑色の便は、母乳を飲む乳幼児やクロロフィルを多く含む緑黄色野菜を大量に食べた場合でも出ることがあります。

赤色や黒色の便が出たときは注意してください。大腸や直腸もしくは肛門や痔が出血している場合は、便に血液が混ざり赤くなってしまいます。

出血部位が肛門に近いほど便に混ざる血液は鮮やかな赤色を呈します。赤色でゼリー状の便は「アメーバ赤痢」の疑いがあります。すぐに専門医を受診しましょう。

胃や十二指腸などから出血している場合は、便の色が黒くなります。「黒っぽい」というよりは「真っ黒」で、少し粘り気があります。

医療現場では「タール便」と呼ばれています。胃や十二指腸から出血がある場合、便として排泄されるまで長い時間を要するため、血が固まったり、胃酸により酸化され黒くなってしまいます。

あなたは大丈夫ですか?

まとめ

あなたのうんこは大丈夫ですか

いかがでしたでしょうか。いつもすぐに流してしまう「大」ですが、腸内の細菌や細胞の残骸の他、様々な病気の兆候が隠れていることがあります。

あまり気が進まないかと思いますが、たまにはじっくり観察してみてはいかがでしょうか。普段と明らかに違うような場合は、早めに病院に行きましょう。

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