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2016/10/24

アレルギーの驚異

あなたはアレルギーをお持ちですか?

お持ちでない方も安心はできません。実はアレルギーは、いつでも発症し得るのです。

今はアレルギー体質ではないあなたも、ある日突然アレルギーに見舞われてしまうかもしれません。

アレルギーの原理と種類

アレルギーの原因とは何なのか

アレルギーは私たちの体にとって不利に働く免疫機構の反応です。この反応をアレルギー反応、もしくは過敏反応といいます。

アレルギー反応はアレルギーの原因である「抗原」や「アレルゲン」が体内に侵入することで生じます。

世の中にはたくさんのアレルギーが存在しますが、アレルギーはⅠ~Ⅴの5つの型に分類されています。

全ての型のアレルギーでその原理が異なりますが、いずれの種類でも体内に侵入した異物を排除する際、自分自身を傷害してしまうために種々の不快な症状が現れます。

例えば、即時型アレルギー反応と呼ばれるⅠ型アレルギー反応では、抗原やアレルゲンが体内に入ってくることで「IgE(免疫グロブリン)」が分泌されます。

IgEは血流に乗り、粘膜や皮膚に存在する肥満細胞に付着します。そして抗原がIgEに反応すると肥満細胞がヒスタミンを放出します。ヒスタミンは痒み、痛み、発赤、浮腫(むくみ)などのアレルギーの症状を引き起こす原因物質としても知られています。

花粉症やアレルギー性気管支喘息、アトピーの他、蕁麻疹、蚊や蜂に刺されたときに赤くなる症状もこのⅠ型アレルギー反応により引き起こされます。

また、IgEは腸壁の周囲にも分布するため、食物アレルギーにも関与します。Ⅰ型アレルギーは10分から半日以内に反応が起こり症状が現れます。

遅延型アレルギー反応とも呼ばれるⅣ型アレルギー反応では、体内に侵入したアレルゲンに対しマクロファージが反応することでアレルギー反応が起きます。

マクロファージがアレルゲンを取り込み、T細胞を刺激し体内で化学物質が分泌されるため、発赤や痒みが現れます。結核菌感染の検査の際に行うツベルクリン反応や金属、薬品、ゴムなどに対する接触性皮膚炎などもこのⅣ型アレルギー反応によるものです。

Ⅳ型アレルギー反応はアレルゲンが体内に侵入してから24~48時間以内に症状が現れます。

アレルギーとアナフィラキシーショック

アナフィラキシーショック

アナフィラキシーショックといえば、スズメバチに刺されたときに起きることで有名ですね。実は、このアナフィラキシーショックもⅠ型アレルギー反応により引き起こされます。

アレルゲンを摂取した際にⅠ型アレルギー反応により過剰な量のヒスタミンが分泌されることが原因とされています。

ヒスタミンは痒みや痛み、発赤の他にも血管拡張、気管支収縮、末梢血管透過性亢進などの作用を持ち、過剰に分泌されることで、呼吸困難、血圧低下、血管性浮腫、意識不明などの重篤なショック症状を呈し、時には死に至ることも少なくありません。

アナフィラキシーショックはスズメバチの他、薬剤や食品でも起こりうる身近なアレルギー反応です。

薬剤では、病院でCTや各種造影検査を行う際に使用する造影剤により惹起されることもあるため、アレルギー体質を自覚している方は特に注意しましょう。

突然発症しないために

アレルギーに突然発症しないために

今まではアレルギー体質ではない人でも、アレルギーを発症してしまうことは珍しくありません。子供では鶏卵、乳製品、小麦が3大アレルゲンとしてお馴染みですが、大人では果物、魚類、甲殻類などが多いと言われています。

アレルギーを突然起こさないためには生活習慣を見直すことが重要です。

一つは「決まった食品ばかりを摂らないこと」です。偏った食生活は免疫系に異常をきたしやすいと言われています。肥満細胞によるヒスタミンの放出にも関連します。どれほど好きな食べ物でも、1日もしくは2日程度の間隔をあけて食べるようにしましょう。

腸内環境を整えておくことも大切です。免疫に関与する細胞の多くは腸で作られており、特に腸内細菌のバランスが崩れると、全身の免疫機能に異常をきたしやすくなってしまいます。ヨーグルトなど腸に良いとされる食べ物を積極的に摂取して、腸内環境の改善を心掛けましょう。

他にも、過度なストレスが免疫機能に影響を及ぼしているという研究も散見されます。ストレスはカテコラミンやグルココルチコイドなどストレスホルモンの分泌を促し、免疫系のバランスを崩すことが知られています。

日常生活においてストレスを感じる場面は数多くあると思いますが、適度にストレスを発散してアレルギーの発生を予防しましょう。

まとめ

様々なアレルゲンが原因となって引き起こされ、時には死に至ることもあるアレルギーですが、生活習慣や腸内環境の改善で予防できる可能性があります。

アレルギーを突然発症しないよう、免疫系の正しいバランスを維持するよう心がけましょう。

また、現在ではたくさんの医療機関でアレルギーの検査が行われています。この検査はアレルギー体質ではない方にとっても、自分の体に合わないものを把握するための最も簡単で安全な方法です。気になる方は是非検査を受けてみましょう。

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