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2016/10/04

子供時代に培われる能力

同じパターンで失敗していませんか?

「また彼女にフラれてしまった」「また友人とケンカしてしまった」「また、また、また…」

いつも同じパターンで人間関係にヒビを入れてしまう人、いますよね。

周りから見れば「いつも一言多いんだよな」「もう少し受け流せばいいのに」など、指摘するところははっきりしていて、実際に指摘しているのに、なかなか改善されない。

最初は寛容に見守ってもらえたけれど、最近は見放されがちで、孤立しそう。

こういう「パターンにはまった人」は、実際に孤立してしまっても「欠点を治そうとしないのだから仕方ない」と思われてしまうことも少なくありません。

しかし、実はそれは本人の問題だけではないのです。ではやはり周りの人が問題なのか?いいえ、問題はもっと根深いかもしれません。

人間っていいものだ!と思えるような赤ちゃん時代

赤ちゃん時代の体験

大人になってからどのような人間関係を作るかは、幼いころの経験によるところがあります。どのくらい幼いころかというと、なんと乳児のころ。

生まれたばかりの赤ちゃんは、まだ自分と他人の区別もつかず、排泄や空腹による不快感を泣いて訴えるばかりです。

しかしだんだんと、泣くたびにおむつを取り替えてくれる、ミルクをくれる、そういう他者がいることに気づきます。

そして、「困ったときでも助けてくれる誰かがいる」という、人間全体に対するポジティブな見方が芽吹きます。

これを「基本的信頼感」といいます。この「基本的信頼感」は人間関係をよいパターンで結んでいくための土台です。

これが築かれていないと、「困っても誰も助けてくれない」というように、他人に対して否定的な思いを抱きやすくなるようです。

「基本的信頼感」の有無は、乳児のころに形成される心の基礎的な部分なので、自分で意識することはできないといってもいいでしょう。

誰かに裏切られたときに「これだから他人は信頼できない」と思うこととは違います。一時的な気持ちや感情ではなく、もっと心の奥深くにあるものです。

お母さんと!と思える幼児時代

生まれてから半年が過ぎると、赤ちゃんは自分の世話をしてくれる人とそうでない人の区別がつくようになります。

「8か月不安」という言葉があります。お母さんが、ほかの人に赤ちゃんを抱っこしてもらおうとすると、赤ちゃんがお母さんの元へ戻りたがって泣くことが多くなる現象です。

このことから、赤ちゃんは自分の世話をしてくれるお母さんと、お母さんでない人の区別がついていることが分かります。

そして、「お母さんと一緒にいたい」「お母さんでないといやだ」と思うようになり、お母さんもそうした赤ちゃんの訴えに一生懸命応えます。

こうして赤ちゃんとお母さんの間に生まれる、切っても切れない情緒的な絆を「愛着」と言います。

そして、その「愛着」の関係の中で、赤ちゃんは人間関係の基本を学びます。自分がどう振る舞ったら、お母さんがどうするか赤ちゃんはよく観察しているのです。

自分が笑えばお母さんも笑う、泣いたら抱き上げて助けてくれる。こういうことを赤ちゃんは何度も何度も確かめながら成長していきます。

少し大きくなって幼児になったころには、自分の振る舞いとお母さんの反応を学習し、それが自己や他者に対する一般的なイメージになります。

これを「内的ワーキングモデル」といいます。理学の世界では「内的ワーキングモデル」こそが、大人になってからの人間関係形成のパターンだと言われています。

自分がお母さんに働きかけても、お母さんは家事に没頭していて振り向いてくれない。泣いても助けてくれないで、むしろ怒られることもある。

だから自分が何をしても無駄なんだ。そういうネガティブなパターンを抱えたまま、幼稚園や学校といった人間関係のるつぼに飛び込み、何度も失敗を重ねるうちに、人間関係にトラブルを抱えやすかったり、自信のなかったりする大人になってしまう人もいるのです。

失敗ばかりでも、自分は大切な自分

上記のことは、ほとんどの人が覚えていないくらい幼いころに起こることで、実際には専門機関で様々なテストをして測られることです。

また、人間関係をネガティブなパターンに陥らせる一可能性でしかありません。ですから、もしあなたが今ネガティブな人間関係パターンに困っているとしても、これを読んですぐに「自分の失敗は幼いころのつらい経験のせいだ、親が悪いんだ」と思わないでください。

人間関係は様々な要素が絡み合って作られるものです。誰かひとりに責任を押し付けてよいものではありません。もちろん、あなたが1人で悩む必要もありません。

心理学の世界には、ネガティブなパターンを断ち切り、ポジティブなパターンを体得するための方法がたくさんあります。

もし自分ひとりの力ではどうにもできないと思うのであれば、専門の相談機関に赴いてみましょう。知識のある専門家はみんな、来談者の勇気を認め、その人の短所も長所も大切にしてくれます。

近年は、大人も子どもも、意識せずとも心身を削りがちです。専門家に会い、「自分を大切にしてもらう」という体験をすれば、他人を大切にする正しい方法をつかむことができるかもしれません。

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