世界一美しい水ガメ(水亀)は「ダイヤモンドバックテラピン(キスイガメ)」だ!

ダイヤモンドバックテラピン キスイガメ

皆さんは世界一美しい水亀をご存じでしょうか?

今回は実際に飼育が許されている水棲カメの中でも、愛好家たちから最も美しいカメと評されている「ダイヤモンドバックテラピン」をご紹介します。

日本で「水凄ガメ」といえば誰でも知っている「ミドリガメ」が広く認知されていますが、このカメは全てにおいて別格です。

ダイヤモンドバックテラピンの基本スペック

キスイガメ ダイヤモンドバックテラピン

ダイヤモンドバックテラピン(以下省略:ダイヤモンド)は、ヌマガメ科キスイガメ属という一属一種のカメです。

「一属一種」つまり、このキスイガメ属というのにカテゴライズされるのは、このダイヤモンドのみなんですね。

1種しか存在しないので「キスイガメ=ダイヤモンドバックテラピン」を指しています。

お店でもしばしば「キスイガメ」と呼ばれることもあります。単純に呼び方が違うだけで同じカメのことです。

このカメは北米の固有種で、さらに大きく区分して「7亜種」の存在が確認されています。

ブリーディングによりこの7亜種間の混血も多く、外見の見た目だけではどの亜種であるのか判断できないケースが多いです。

ワシントン条約により輸入規制の対象にされた

キスイガメ ダイヤモンドバックテラピン

元々はアメリカに広く分布しており、日本にも輸入されていましたが、現地での食用や乱獲、環境の変化で現在はその個体数を激減させました。

現在は2013年のワシントン条約によって輸入制限がかけられており、国内で流通する個体は、ほとんどがCB個体(ブリード個体)のみです。

そのため日本国内でワイルド個体(野生)の流通はなくなり、現在は前にもまして希少な亀ちゃんになりました。

市場価格

キスイガメ ダイヤモンドバックテラピン

CB個体のみの流通なので、価格は国内の有力ブリーダーの手腕に大きく左右されます。

希少性もあり、さらに非常に美しい種であり、ミドリガメなどの外来種の問題とされる国内での野生繁殖も不可能なので、今後もブリーディングは継続され、国内の流通制限がかけられることもまずないのではと思われます。

ブリーディング難易度は他のカメと比べて特別難しくはありません。

毎年数千円前後の価格変動はあるものの、お店による販売価格のばらつきが若干目立ちます。

「柄の美しさ」「体色」「どの亜種であるか」などで値段は大きく異なります。

流通量の多い亜種で約1万円前後から、ハイグレードの超希少亜種(オルナータなど)では50万円前後まで販売されている個体もいます。

特に希少亜種の個体は2010年のワシントン条約規制前と比べると、なんと数十倍近くまで高騰してきています。

ダイヤモンドバックテラピンの魅力とは?

キスイガメ ダイヤモンドバックテラピン

本種には数多くの魅力的な特徴がありますが、その中でも特に大きな4つの特徴をご紹介します。

1.盛り上がったキールがワイルドだぜ

まずは、盛り上がった甲羅(キール)が怪獣みたいでかっこかわいいのが第一の特徴です。

ほとんどの個体でベビーの時からキールが既にあり、この美しいキールは本種の最大の特徴です。

さらに、ダイヤモンドガメには地域変異での個体差によって、さまざまなバリエーションがあり、同じ柄や形の甲羅は1つとしてないといっても過言ではありません。

成長とともに甲羅の柄や形も変わっていくので本当に育てるのが楽しくなります。

そして、本種と同じようにキールが盛り上がるカメは他にいません。

2.ダイヤモンドの斑点が美しい

そしてもう一点は、ダイヤモンド型の斑紋です。

「ダイヤモンドバックテラピン」の由来となっている甲羅の斑紋は、六角形や八角形になり、それがダイヤモンドのように見えることから名付けられました。

これは本当に美しく、さらに歳を重ねるごとに分厚くなり、模様も大きくなります。

3.美しい体色

こちらも見れば誰でもわかる白をベースにした体色が神秘的で美しいです。少し青みがかっていたり、ピンクやグレーのような色になります。

この美しい体色に千差万別な斑紋が浮かぶわけですから、まるでアートのように美しく、愛好家に愛されています。

4.高い遊泳性

ダイヤモンドは多くの時間を水中で過ごします。美しいカメが水中を優雅に泳いでいる姿は見ているだけで見惚れ間違いなしです。

さすが汽水域に住んでいるだけあり、まるでウミガメのような泳ぎをするので見ていて飽きません。

反面、陸地も好んで上がってきます。

飼育方法「1.水槽スペース」

普通のカメよりも綺麗な水を好み、中性~弱アルカリ性を好みます。そのため、単独飼育でもアダルトサイズであれば60cm規格水槽が理想的です。

アダルト2匹であれば最低90cm以上の水槽が必要になります。

ベビー~ヤングサイズであれば、30cm水槽で問題なく飼育可能です。成長に合わせてしっかりと遊泳スペース+陸地スペースを確保しましょう。

飼育方法「2.照明ライトの必要性」

ダイヤモンドは昼行性であり、野生化では日光浴(バスキング)を行います。

日光浴をすることは、綺麗なフォルムに成長するだけでなく、健康面でも重要な働きがあります。

そのため市販の「紫外線ライト」は必ず用意しましょう。プログラムタイマーを使い、毎日8時間前後稼働させます。

飼育方法「3.バスキングスポット=浮島(陸地)の用意」

キスイガメ ダイヤモンドバックテラピン

バスキングスポットはそのまま足場になりますので用意しましょう。

特にダイヤモンドは、遊泳性の高い種類なので、足場がないと泳ぎ疲れたり、ベビーの場合は溺れてしまう危険性があります。

飼育方法「4.ヒーターの用意」

ダイヤモンドは他の一般的な亀と比べても寒さに非常に弱い種類です。

特にベビーサイズの個体はすぐに弱ってしまいます。

水温は25度前後が理想で、真冬でも20度を下回らないようにキープしましょう。

ヒーターは火傷防止のカバーがついているものを選んでください。

飼育方法「5.水質の管理」

またの名を「キスイガメ」と呼ぶように、野生化では汽水域に生息しているカメです。

飼育下でも汽水にしてあげれば完璧ですが、実はそこまでナイーブに管理する必要はありません。

一応純淡水でも飼育が可能なので(死なないというだけで理想の環境ではありません)、予防として足し水時、水替え時に海水の元や成分を毎度少し混ぜてあげるだけで皮膚病予防や調子上がりに期待できます。

汽水とまではいかずともその半量程度の海水濃度でも十分です。

まとめ

キスイガメ ダイヤモンドバックテラピン

美しくて、かわいくて、かっこいい!そんなダイヤモンドの飼育はカメ好きな方であれば誰もが憧れるはずです。

特にダイヤモンドの流通が顕著になるのは、ベビーが生まれてくる6月~10月頃です。欲しい方はお見逃しなく!

ダイヤモンドバックテラピン キスイガメ